日本語には、香りについて「匂い」と「臭い」の二つの言い方があります。
ゴミから発生するような悪臭と、香水のようにきれいな匂いに分けて考えられているからです。

生活の中の見落としがちな「臭い」は、浴室などにある配管用の点検口に多く存在します。
浴室の表面的な部分は、FRPというガラス繊維強化プラスチックなどでできており
汚れが付いていても簡単に落とせるのですが、見えない部分というのはなかなかそうはいきません。

ドライバーで点検口のねじをはずしてみると、カビが繁殖していることも多く。
湿気が多く、太陽光は入らないという条件なので、カビの発生する条件はそろった場所といえます。

また、洗面所の封水が破られたときにも、臭いは発生します。
長く使っていない洗面所などは、しばらく水を流してS字型パイプに水たまりを作って
悪臭が配管内から立ち上がってこないようにしなめればなりません。

このように、きちんと清掃していても、見えない部分の汚れから発生する「臭い」や
閉め切った部屋の「臭い」、ペンキの溶剤から発生する揮発性の「臭い」など
原因別に対策を考えることも、ときに大切といえます。

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